異動が決まって、ほっとしたのも束の間。「お世話になった職場のみんなに、お菓子を配ったほうがいいのかな」「でも何を選べば失礼にならないんだろう」と手が止まっていませんか。送別の菓子折りは義務ではありませんが、数年間机を並べた仲間への区切りとして、そっと配る人は今も多いものです。
結論から言うと、異動の挨拶で職場に配るお菓子は「個包装・日持ち・小分けしやすい」の3つを満たす焼き菓子が正解です。デスクにいない人の分も残しておけて、受け取る側も気を遣いません。逆に、切り分けが必要なホールケーキや、当日中に食べきる必要がある生菓子は職場向きではありません。
この記事では、一人あたりの予算相場や渡すタイミングといった基本マナーから、少人数の部署にも大人数のフロアにも配りやすい個包装のおすすめ6品まで、2026年の最新価格つきで整理しました。「気を遣わせず、でもちゃんと感謝が伝わる」1箱を、一緒に見つけていきましょう。
・異動のお菓子選びで外せない「個包装・日持ち・予算」の3原則
・いつ・誰に・どう渡すかのマナーと一言メッセージの添え方
・少人数〜大人数まで配りやすい個包装おすすめ6品と最新価格
・溶ける・数が足りないといった、やりがちな失敗の防ぎ方
異動のお菓子を職場に配るなら「個包装・日持ち・予算」の3原則

異動時のお菓子選びは、味の好みより先に「配る場所が職場である」という条件から逆算すると失敗しません。ここではまず、どんなお菓子を選ぶべきかの土台になる3つの原則を押さえておきましょう。この基準さえ頭に入れておけば、店頭やオンラインで迷う時間がぐっと短くなります。
なぜ個包装が必須なのか|衛生・不在・持ち帰りの3拍子
職場に配るお菓子は、個包装のものを選ぶのが基本です。理由は3つあります。1つ目は衛生面で、大袋から素手で取り分けるお菓子は、感染症を気にする人に敬遠されがちです。2つ目は不在対応で、外回りや休暇でその日いない人の分を、机に置いておけるのは個包装ならでは。3つ目は持ち帰りやすさで、その場で食べない人がバッグに入れて持ち帰れます。たとえば同じクッキーでも、缶にばらで詰まったタイプより、1枚ずつフィルムで包まれたタイプのほうが職場向きです。注意点として、パッケージに「個包装」と書いてあっても、中で2〜3枚がまとめて1袋になっている商品もあります。1人1個で配りたいときは、袋数と入り数の内訳まで確認しておくと安心です。
日持ちする焼き菓子が安心|賞味期限は最低2週間を目安に
お菓子は、常温で日持ちする焼き菓子から選ぶのが安全です。異動の挨拶は最終出社日にまとめて配ることが多く、受け取った人が食べるのは数日後になることも珍しくありません。賞味期限が製造日から2週間以上あれば、休み明けに出社した人でも余裕を持って食べられます。クッキー・ラスク・ゴーフレット・フィナンシェといった水分の少ない焼き菓子は、この条件を満たしやすいジャンルです。反対に、生チョコやプリン、ケーキなどの生菓子は要冷蔵で日持ちが2〜4日と短く、職場の冷蔵庫を占領してしまうため避けたほうが無難です。豆知識として、賞味期限の長さは水分活性の低さと比例します。しっとり系より、さっくり乾いた食感の焼き菓子ほど日持ちする、と覚えておくと選びやすくなります。

「今度お邪魔するお宅に、何か手土産を持っていきたい。でも、切り分ける手間がかかるホールケーキはちょっと違うし、みんなで分けやすくて、その場で食べきれなくても持ち…
予算の相場は一人50〜150円|全体で3,000〜5,000円が目安
異動のお菓子にかける予算は、配る相手一人あたり50〜150円、全体で3,000〜5,000円あたりが一つの目安です。高すぎると相手が「お返しをしなきゃ」と気を遣ってしまい、送別の挨拶としてはむしろ逆効果になります。たとえば20人の部署なら、一人あたり80円前後で計算して総額1,600〜2,000円ほど、少し余裕を見て3,000円以内におさめるイメージです。特にお世話になった直属の上司や先輩には、別途1,000〜1,500円ほどの個包装ボックスを用意する人もいます。注意点は、部署全体に配るお菓子と、個別に渡すお菓子で予算を分けて考えること。全員に高級品を配ろうとすると総額がふくらみ、かえって受け取る側の負担感につながります。
異動のお菓子は「個包装・日持ち・一人50〜150円」の3原則で選べば大きく外しません。まずは配る人数を数え、総額3,000〜5,000円を上限に、個包装の焼き菓子から候補を絞っていきましょう。
渡すタイミングと相手で迷わない|最終出社日の朝がベスト
何を配るかが決まったら、次は「いつ・誰に・どう渡すか」です。ここを外すと、せっかく用意したお菓子が配りきれずに残ってしまうことも。異動時のお菓子は、渡し方まで含めて一つの挨拶だと考えて、段取りを整えておきましょう。
いつ渡す?|最終出社日の始業前か昼休みが定番
お菓子を渡すタイミングは、最終出社日の始業前か昼休みが定番です。理由は、業務が本格的に動き出す前や、区切りのついた昼のほうが、相手の手を止めずに一言添えられるからです。朝は「今日で異動になります。お世話になりました」と挨拶しながらデスクを回り、昼休みには休憩スペースの共有テーブルに置いておく、という組み合わせもよく使われます。注意点として、終業間際は退社準備で慌ただしく、受け取ってもらえないまま帰られてしまうこともあります。確実に手渡したい相手がいるなら、その人が席にいる時間帯を狙って早めに動くのが安心です。豆知識として、フロアが広い場合は「休憩室に置いておくのでご自由にどうぞ」とチャットやメールで一斉に伝えておくと、配り漏れを防げます。
誰に渡す?|同じ部署の全員に配るのが基本
配る範囲は、まず同じ部署・チームの全員を基本に考えます。一部の親しい人にだけ配ると、もらえなかった人との間に気まずさが生まれるためです。人数が読みにくいときは、座席表や組織図を見ながら、休職中・出向中の人も含めて数えておくと取りこぼしがありません。特にお世話になった上司や、隣の部署で頻繁にやり取りした人には、部署配布用とは別に個別の一箱を用意すると気持ちが伝わります。ここで一つ、実際にありがちな失敗を紹介します。「だいたい20人くらいだろう」と20枚入りを買ったら、他部署の兼務メンバーや派遣スタッフを数え忘れていて4枚足りず、当日あわてて買い足しに走った、というケースです。対策はシンプルで、実際に名前を書き出して数え、予備を2〜3個多めに用意しておくこと。これだけで当日の焦りはほぼなくなります。
どう渡す?|のしは不要、一言メッセージが効く
異動のお菓子に、大げさなのし紙は基本的に不要です。送別は改まった贈答というより「お世話になりました」の気持ちを伝える場面なので、簡単なメッセージシールや手書きの一言のほうが温度が伝わります。個包装の一つひとつに小さなサンキューシールを貼ったり、箱の上に「短い間でしたがありがとうございました」と書いた付箋を添えたりするだけで十分です。フォーマルにしたい場合でも、「御礼」の短冊のしを軽くかける程度にとどめます。注意点は、メッセージに新しい部署の連絡先や個人的な誘いを盛り込みすぎないこと。あくまで感謝を伝える一言に絞ると、受け取る側も気軽に返事ができます。豆知識として、部署の共有スペースに置く場合は、箱に「◯◯課の皆さまへ ありがとうございました」と一枚メモを添えておくと、誰からのお菓子かがひと目で伝わります。
座席表を見ながら、休職・出向・派遣も含めて実数をカウント。予備を2〜3個上乗せする
始業前にデスクを回り、不在の人の机には一言添えて置いておく
休憩室に残り分を置き、チャットで「ご自由にどうぞ」と伝えて配り漏れを防ぐ
少人数の部署におすすめの個包装お菓子3選(〜1,600円)

ここからは具体的な商品を見ていきます。まずは5〜10人ほどの少人数チーム向けに、一箱でまとまりよく配れて、味にも間違いのない個包装のお菓子を3つ紹介します。いずれもデパ地下やオンラインで手に入る定番で、価格は2026年7月時点の各ブランド公式サイトの税込表示です。
ヨックモック シガール|万人受けする葉巻型クッキーの王道
迷ったらまず候補に挙がるのが、ヨックモックのシガールです。バターをたっぷり使った生地を薄く焼いて葉巻状に巻いた、さっくり軽い口どけのクッキーで、世代や性別を問わず好まれる王道の味わいです。1本ずつ個包装され、しっかりした缶に入っているので配りやすさも申し分ありません。価格は20本入で1,998円、30本入で2,970円(いずれも税込)。10人ほどの部署なら20本入を選び、一人1〜2本ずつ配るとちょうどよくおさまります。バターの香りが前に立ち、噛むほどに軽い甘さが広がる上品な風味は、コーヒー・紅茶のどちらにも合います。注意点として、缶入りのぶんパッケージがしっかりしている一方で単価はやや高めなので、大人数に配るというより「きちんと感」を出したい少人数向けの選択肢です。
資生堂パーラー サブレ|銀座の名店らしい2種の詰め合わせ
きちんとした印象を残したいなら、資生堂パーラーのサブレも手堅い一品です。ココアパウダーとチョコレートパウダーで陰影のある苦みを効かせた「カカオ」と、ココナッツの甘い香りをまとった「ノワドココ」の2種が楽しめます。サブレ22枚入(カカオ・ノワドココ各11枚)で1,404円(税込)と、名店の焼き菓子としては手に取りやすい価格帯です。さくっと軽い食感のあとに、ココアのほろ苦さとココナッツの香りが順に立ち上がり、甘さは控えめ。賞味期限は製造日より90日と日持ちも十分です。10人前後の部署なら、一人2枚ずつ配ってちょうど使い切れる枚数です。注意点は、味が2種類あるので「どちらが誰に当たるか」を気にする人がいる点。共有スペースに置いて各自に選んでもらう配り方が向いています。
モロゾフ ファヤージュ|ナッツとチョコの香ばしいゴーフレット
チョコレート好きが多い職場なら、モロゾフのファヤージュが喜ばれます。薄く焼いたゴーフレット生地でアーモンドやヘーゼルナッツ入りのチョコレートをサンドした一品で、パリッとした食感とナッツの香ばしさ、なめらかなチョコのコントラストが持ち味です。12個入で1,080円、16個入で1,620円(いずれも税込)と、価格と枚数のバランスがよいのも魅力。賞味期限は製造日より315日と長く、最終出社日から日が空いても安心して配れます。アーモンド&ミルク、ヘーゼルナッツ&スイートなど複数の味が入っているので、選ぶ楽しさもあります。注意点として、チョコレートを使っているため真夏の持ち運びでは車内放置などで表面が溶ける可能性があります。夏場は保冷を意識し、配ったらなるべく早めに食べてもらうと安心です。
| シガール | 20本入1,998円/30本入2,970円 |
| 資生堂パーラー サブレ | 22枚入1,404円(賞味期限90日) |
| モロゾフ ファヤージュ | 12個入1,080円/16個入1,620円(賞味期限315日) |
大人数に配りやすい個包装お菓子3選(枚数重視)
続いて、20〜30人規模のフロアや、他部署にも配りたいときに頼れる「枚数がしっかり入って、一枚あたりの単価が抑えられる」3品です。大人数向けは、味の高級感より「行き渡ること」と「配りやすさ」を優先すると失敗しません。
ガトーフェスタ ハラダ グーテ・デ・ロワ|配り菓子の定番ラスク
大人数への配り菓子で鉄板なのが、ガトーフェスタ ハラダのグーテ・デ・ロワです。フランスパン生地にホワイトチョコとバターシュガーをしみ込ませて焼いたラスクで、さっくり軽く、甘じょっぱい後引く味わいが幅広い層に好まれます。2枚入の小袋が基本単位で、化粧箱中(R4)は26枚(2枚入×13袋)で1,512円、化粧缶中(R2)は52枚(2枚入×26袋)で3,024円(いずれも税込)。1枚あたり約58円と単価が読みやすいのも、人数計算がしやすい理由です。20人強のフロアなら化粧缶中の52枚が一人2枚配ってちょうどよく、贈答感のある缶なので置いておくだけで見栄えもします。注意点は、2枚で1袋なので「1人1枚」で配りたいときは袋を開ける手間が出ること。1人1袋(2枚)で計算しておくと配りやすくなります。

「今度お邪魔するとき、何か手土産を持っていきたいけれど、相手がいつ食べるか分からない」——手土産のお菓子選びでいちばん悩むのが、この“タイミング問題”ではないで…
銀のぶどう シュガーバターサンドの木|サクサク食感で幅広い世代に
甘いもの好きが多い職場でよく手が伸びるのが、銀のぶどうのシュガーバターサンドの木です。全粒粉やライ麦を配合したシリアル生地にバターシュガーをしみ込ませ、ホワイトショコラをサンドした一品で、サクサク香ばしい食感とバターの風味が持ち味です。5個入450円、7個入680円、14個入1,350円、21個入2,160円(税込)と、人数に合わせて選べる幅の広さが魅力。大人数なら21個入を軸に、足りない分を小サイズで足す買い方が計算しやすいです。1個ずつ個包装なので配りやすく、コーヒーにも緑茶にも合わせやすい安定感があります。注意点として、価格は販売チャネルや時期によって変動することがあるため、購入直前に公式サイトで最新価格を確認しておくと安心です。バター系の焼き菓子は夏場の高温で風味が落ちやすいので、涼しい場所での保管を心がけましょう。
ロイズ バトンクッキー|1本ずつ配れてコスパも良好
コストを抑えつつ数を確保したいなら、ロイズのバトンクッキーが便利です。北海道生まれのさっくりしたクッキーで、ココナッツを練り込んだ「ココナッツ」や、チーズ風味の「フロマージュ」など味のバリエーションが豊富。ココナッツ25枚入で999円、ココナッツ&フロマージュの2種50枚入で2,052円(いずれも税込)と、1枚あたり40円台とコスパに優れます。50枚入なら20〜25人の部署に一人2枚ずつ配っても足りる計算で、2種の味が入っているので選ぶ楽しさもあります。棒状で場所を取らず、デスクにそっと置きやすいのも配り菓子向きです。注意点は、通販中心のブランドなので、店舗が近くにない場合は最終出社日から逆算して早めに注文しておくこと。クール便対象商品と混同しないよう、常温便の焼き菓子であることも確認しておきましょう。
予算別・人数別の選び方|一人50〜150円で逆算する

商品が出そろったところで、実際の選び方を「人数」と「予算」の2軸で整理します。ここを押さえると、どの箱を何個買えばいいかが一気に見えてきます。まずは配る人数を確定させ、一人あたり単価から逆算するのが鉄則です。
5〜10人の少人数|1箱で完結する上質な焼き菓子を
5〜10人ほどの少人数チームなら、無理に枚数を稼がず、1箱で完結する少し上質な焼き菓子がおすすめです。シガール20本入(1,998円)や資生堂パーラー サブレ22枚入(1,404円)なら、一人2本・2枚ずつ配ってちょうど使い切れます。少人数だからこそ、一人あたりの単価を150〜200円ほどに上げても総額は2,000円前後におさまり、きちんとした印象を残せます。具体的には、10人のチームにシガール20本入を選べば一人2本、総額1,998円で完結します。注意点は、少人数でも配り忘れがあると目立ちやすいこと。名前を書き出して、全員分に予備を2〜3個足しておくと安心です。豆知識として、少人数なら個包装に一言シールを貼る余裕もあるので、ひと手間かけると感謝が伝わりやすくなります。
20〜30人の大人数|1枚あたりの単価で選ぶ
20〜30人の大人数に配るなら、1枚(1個)あたりの単価で商品を選ぶのが賢いやり方です。グーテ・デ・ロワは1枚あたり約58円、ロイズ バトンクッキー50枚入は1枚あたり約41円と、単価が明確なので人数×単価で総額を読めます。たとえば25人のフロアに一人2枚配るなら、バトンクッキー50枚入(2,052円)が過不足なくハマります。グーテ・デ・ロワなら化粧缶中52枚(3,024円)で一人2枚。大人数では「全員に確実に行き渡ること」が最優先なので、味の高級感より枚数と単価のバランスを重視しましょう。注意点は、大袋を複数買うより、必要枚数を1〜2箱にまとめたほうが配りやすく、見た目もすっきりする点です。端数は小サイズで調整すると無駄が出ません。
特にお世話になった人へ|部署配布とは別に一箱を
直属の上司や、指導してくれた先輩など特にお世話になった人には、部署全体への配り菓子とは別に、個別の一箱を用意すると気持ちが伝わります。予算は1,000〜1,500円ほどが目安で、モロゾフ ファヤージュ12個入(1,080円)や資生堂パーラー サブレ22枚入(1,404円)あたりが手頃です。ここで一つ、意外と見落とされがちな視点があります。実は、送別のお菓子は高ければよいというものではありません。3,000円を超えるような品を個人に渡すと、相手が「お返しをしなければ」と負担に感じ、かえって気を遣わせてしまうことがあるのです。感謝の気持ちは金額ではなく、相手に手間をかけさせない配慮で示すもの。1,000円台の上質な一箱に一言添えるくらいが、受け取る側にとってもいちばん気持ちのよい落としどころです。
| 人数 | おすすめ商品 | 総額の目安 |
|---|---|---|
| 5〜10人 | シガール20本入/サブレ22枚入 | 約1,400〜2,000円 |
| 20〜30人 | バトンクッキー50枚入/グーテ・デ・ロワ化粧缶中52枚 | 約2,000〜3,100円 |
| 特にお世話になった人 | ファヤージュ12個入/サブレ22枚入 | 約1,080〜1,404円 |

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失敗しないための注意点|溶ける・かぶる・数え間違い
お菓子選びと配り方の段取りが決まっても、当日に「しまった」となる落とし穴がいくつかあります。ここでは、実際にありがちな失敗とその防ぎ方を具体的に見ていきましょう。事前に知っておくだけで、送別の日をすっきり気持ちよく締めくくれます。
夏場のチョコは溶ける|7〜9月は焼き菓子に切り替える
夏の異動でやりがちなのが、チョコレート系のお菓子が溶けてしまう失敗です。実際にあったのは、7月の異動でチョコがけの個包装菓子を選び、通勤の車内に置いたまま出社したら、職場に着く頃には表面が白っぽくなり形も崩れていた、というケース。チョコレートは28〜30℃前後で溶け始めるため、真夏の車内や直射日光の当たる場所ではあっという間に品質が落ちます。対策は、7〜9月はチョコレートを主役にした商品を避け、ラスクやクッキー、ゴーフレットといった溶けにくい焼き菓子に切り替えること。どうしてもチョコ系を選ぶなら、保冷バッグで運び、配ったらすぐ食べてもらうか涼しい場所に置いてもらうよう一言添えましょう。ファヤージュのようなチョコ入り商品も、夏場は保管環境に注意が必要です。
チョコレートは28〜30℃前後で溶け始めます。7〜9月の異動では、車内放置や直射日光を避け、できれば焼き菓子中心に。チョコ系を配る場合は保冷を意識し、受け取った人に「涼しい場所で保管を」と添えると安心です。
味やブランドがかぶる|直近の配り物をリサーチする
もう一つ意外と多いのが、他の人の異動・退職の挨拶と、お菓子のブランドや味がかぶってしまうケースです。定番のラスクや有名クッキーは人気ゆえに選ばれやすく、「先月も同じお菓子をもらった」となると、せっかくの気持ちが少し薄れてしまいます。対策は、直近で誰かが送別のお菓子を配っていなかったかをさりげなくリサーチすること。もし定番とかぶりそうなら、味の種類が複数入った商品を選んで変化をつけたり、地域性のあるお菓子で個性を出したりする手もあります。注意点として、奇をてらいすぎて好き嫌いの分かれる味を選ぶのは逆効果です。あくまで万人受けを土台に、少しだけ差をつけるくらいがちょうどよいバランスです。豆知識として、2種以上の味が入った詰め合わせは、それだけで「かぶり感」を和らげてくれます。
賞味期限と数量の確認|届いてすぐ中身をチェック
通販でまとめ買いするときは、届いたらすぐに賞味期限と数量を確認しましょう。オンライン注文は在庫状況によって賞味期限が短めの品が届くこともあり、最終出社日に配る頃には残り期間がわずか、という事態を避けたいからです。開封して枚数を数え、事前に書き出した人数分+予備がそろっているかもここでチェックします。特に大人数向けにセット買いした場合、袋の入り数を勘違いして「1袋2枚だと思ったら1枚だった」といったズレが起きがちです。注意点は、クール便と常温便を混同しないこと。職場の冷蔵庫を前提にしなくてよいよう、常温で日持ちする焼き菓子を選んでおくと当日の管理がぐっと楽になります。届いた箱は涼しい場所で保管し、配る直前まで開封しすぎないのが鮮度を保つコツです。
よくある疑問Q&A|のし・メッセージ・派遣先への配慮
最後に、異動のお菓子まわりでよく寄せられる細かな疑問をまとめました。「これで合っているのかな」とモヤモヤしがちなポイントを、一つずつすっきりさせておきましょう。基本は「相手に気を遣わせない」を軸に判断すれば、たいていの場面で正解にたどり着けます。
お菓子は必ず配るべき?|義務ではないが円満な区切りに
異動のお菓子は、配らなければ失礼、というものではありません。近年は虫歯や健康、食物アレルギーへの配慮から、あえて配らない選択をする人も増えています。ただ、数年間一緒に働いた仲間への区切りとして、また残る人たちへの「お世話になりました」の気持ちを形にする手段として、配っておくと関係が円満に締めくくれるのも確かです。判断の目安は、職場の慣習に合わせること。これまで異動する人がお菓子を配る文化があったなら、それにならうのが無難です。注意点として、配る場合も配らない場合も、口頭やメールでの挨拶はきちんと済ませておきましょう。お菓子はあくまで気持ちを添えるもので、挨拶そのものの代わりにはなりません。
アレルギーが心配な人へはどう配慮する?
食物アレルギーが気になる場合は、原材料表示が分かる個包装のお菓子を選ぶのが基本の配慮です。個包装なら裏面の原材料やアレルゲン表示がそのまま確認でき、受け取った人が自分で食べられるかを判断できます。乳・小麦・卵・ナッツは焼き菓子に含まれやすいアレルゲンなので、ナッツ入りかどうかなどは商品ページで事前に把握しておくと安心です。共有スペースに置く場合は、パッケージを開けずそのまま並べておけば、各自が表示を見て選べます。注意点として、「これなら食べても大丈夫」といった医学的な判断を代わりにするのは避け、アレルギーが心配な方はご自身で表示を確認いただくか、医師にご相談くださいという姿勢にとどめましょう。
のし紙やラッピングはどこまで必要?
部署全体に配るお菓子には、大げさなのし紙やラッピングは不要です。箱のまま、または簡単なメッセージシールを添える程度で十分伝わります。改まった印象にしたいときでも、「御礼」の短冊のしを軽くかけるくらいにとどめ、名前を大きく入れる必要はありません。個別にお世話になった人へ渡す一箱なら、店頭で用意してくれる簡易ラッピングや紙袋を利用すると、渡すときの見栄えが整います。注意点は、ラッピングに凝りすぎると「かえって恐縮させてしまう」こと。送別は感謝を軽やかに伝える場面なので、シンプルさを保つのがマナーです。豆知識として、個包装の一つひとつに小さなサンキューシールを貼るだけでも、手をかけた気持ちは十分に伝わります。
まとめ|異動のお菓子は「個包装・日持ち・気遣い」で選ぶ
異動のお菓子選びは、味やブランドの前に「配る相手が気持ちよく受け取れるか」から考えると、迷いがなくなります。個包装で日持ちする焼き菓子を、一人あたり50〜150円・全体3,000〜5,000円の予算内で選べば、送別の挨拶として過不足のない一箱になります。高級すぎるものは相手を恐縮させ、生菓子や大袋は職場では扱いにくい——この2つを避けるだけでも、失敗の大半は防げます。
少人数の部署ならシガールや資生堂パーラーのサブレで1箱完結、20〜30人の大人数ならグーテ・デ・ロワやロイズのバトンクッキーで一枚あたりの単価から逆算する。特にお世話になった人には、部署配布とは別に1,000円台の一箱を添える。この組み合わせを押さえておけば、どんな職場でも応用が利きます。
まずは、あなたの部署の人数を実際に紙に書き出して数えてみてください。人数さえ確定すれば、この記事の価格を当てはめるだけで、買うべき箱と個数が自然と決まります。最後の出社日が、お世話になった人たちへの感謝で気持ちよく締めくくれますように。
※記載の価格・内容量・賞味期限は2026年7月時点の各ブランド公式サイトの情報です。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。アレルギーが心配な方は原材料表示をご確認のうえ、必要に応じて医師にご相談ください。

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