ミルクチョコレートのカカオ含有率は何%?味の違いから選び方・保存方法まで徹底解説

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ミルクチョコレートを買おうとしたとき、パッケージに書いてある「カカオ○%」の数字が気になったことはありませんか?「数字が高いほど苦いの?」「ミルクチョコって何%からミルクチョコなの?」——そんな疑問、実はチョコ好きさんの間でもよく話題に上がるテーマです。

結論からいうと、日本でミルクチョコレートと名乗れるのはカカオ分21%以上かつ乳固形分14%以上を含むもの。ただし市販品の多くはカカオ分30〜40%の範囲に集中していて、この幅のなかで味わいは大きく変わります。

この記事では、カカオ含有率の定義から味の違い、パッケージ表記の読み方、用途別の選び方、手作り時のテンパリング温度、保存のコツまで丸ごと解説します。読み終わるころには、チョコ売り場で「カカオ○%」の数字を見るのが楽しくなっているはずです。

📌 この記事でわかること

・ミルクチョコレートの「カカオ含有率21%以上」ルールの根拠と意味
・カカオ含有率20%台〜50%超で味がどう変わるか
・ダーク・ホワイト・ルビーチョコとの違いが一目でわかる比較表
・用途別(自分用・ギフト・製菓用)のカカオ含有率の選び方

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目次

ミルクチョコレートのカカオ含有率は21%以上|日本の公正競争規約が定める基準

ミルクチョコレートのカカオ含有率は21%以上|日本の公正競争規約が定める基準の解説画像

「カカオ分21%以上」のルールはどこで決まっている?

ミルクチョコレートのカカオ含有率の基準を決めているのは、全国チョコレート業公正取引協議会が定める「チョコレート類の表示に関する公正競争規約」です。この規約によると、ミルクチョコレートと表示できるのはカカオ分21%以上(うちココアバター18%以上)、かつ乳固形分14%以上(うち乳脂肪3%以上)を含む製品と定められています。

つまり、カカオ分が20%しかなければ「ミルクチョコレート」の名前はパッケージに載せられません。なお、この基準はあくまで日本国内のルールで、EUでは乳固形分の基準がやや異なるなど、国によって差があります。チョコレートの世界は、国ごとの定義を知っておくと裏面表示を読む楽しさが増しますよ。

「カカオ分」にはカカオマスとココアバターの両方が含まれる

カカオ含有率を語るうえで押さえておきたいのが「カカオ分」の正確な定義です。カカオ分とは、カカオニブ・カカオマス・ココアバター・ココアケーキ・ココアパウダーの水分を除いた合計量を指します。「カカオマスの割合」とイコールではないのがポイントです。

たとえばカカオ分35%のミルクチョコレートの場合、カカオマスが17%・ココアバターが18%という配合もありえます。カカオマスが多いほど苦味・渋味が強く出て、ココアバターが多いほど口どけがなめらかになるのが一般的な傾向です。同じ「カカオ分35%」でも内訳の比率が違えば味わいは別物になるので、裏面の原材料欄もチェックしてみてください。

準チョコレートとの境界線はカカオ分15%にある

スーパーの棚で「準チョコレート」と書かれた製品を見かけることがあります。準チョコレートの基準はカカオ分15%以上(うちココアバター3%以上)。つまり、カカオ分15〜20%の範囲だと「チョコレート」ではなく「準チョコレート」扱いになります。

準チョコレートはカカオ分が少ない代わりに植物油脂を多く使うため、コストを抑えやすいのが特徴です。ただし口どけやカカオの風味は控えめになるので、「カカオの味わいをしっかり感じたい」なら「チョコレート」表記のある製品を選ぶのが間違いありません。パッケージ表面だけでなく、裏面の「名称」欄に「チョコレート」と書いてあるかどうかが見分けポイントです。

📊 ミルクチョコレートの規格データ

カカオ分 21%以上
うちココアバター 全重量の18%以上
乳固形分 14%以上
うち乳脂肪 全重量の3%以上
市販品の典型的なカカオ分 30〜40%
カロリー目安(100gあたり) 約550〜580kcal程度

カカオ含有率で味はここまで変わる|20%台から50%超までの風味マップ

カカオ含有率20〜30%帯はミルク感が主役の甘口タイプ

カカオ含有率が20〜30%のミルクチョコレートは、粉乳由来のまろやかなミルク感と砂糖の甘さが前面に出るタイプです。口に入れた瞬間にふわっとクリーミーな香りが広がり、カカオの苦味はほとんど感じません。

この帯域のチョコは子どもからお年寄りまで幅広い世代に好まれやすく、「とにかく甘いチョコが好き」という人に向いています。ホットミルクに溶かしてココア代わりにしても相性がよいのが特徴です。ただし、カカオ分が低いぶん植物油脂の配合比率が高い製品も混ざるため、裏面の原材料で「植物油脂」がカカオマスより先に書かれていないかチェックすると品質の目安になります。

30〜40%帯が一番人気|甘さとカカオのバランスが絶妙

日本の市販ミルクチョコレートで最もボリュームゾーンなのが、カカオ分30〜40%帯です。明治やロッテなどの定番板チョコもこのレンジに収まっています。甘すぎず苦すぎず、カカオの香ばしさと乳脂肪のコクがちょうど交差するポイントで、「ミルクチョコレートらしい味」と聞いて多くの人がイメージするのはこのあたりの味わいです。

この帯域は万人受けしやすいため、ギフトや差し入れでも外しにくいゾーンです。製菓用途でも生チョコやガナッシュに使いやすく、生クリームとの相性も抜群。一方で、カカオの個性をはっきり感じたい人にはやや物足りなく感じることがあります。そんなときは40%に近い製品を選ぶと、甘さのなかにカカオのビター感がちらりと顔を出してきます。

40〜50%帯はカカオの個性が立つ大人向けミルク

カカオ含有率40〜50%になると、カカオ豆の産地ごとの個性が味に反映されやすくなります。ガーナ産ならまろやかなコクとほのかなフルーティーさ、エクアドル産ならナッツのような香ばしさとほどよい渋味——といった産地の違いが舌で感じ取れるようになるのがこの帯域の面白さです。

甘さは控えめで、食後に口のなかにカカオの余韻がしっかり残ります。赤ワインやウイスキーとのペアリングにも向いていて、「おやつ」よりも「嗜好品」として楽しむ場面が増える帯域です。注意したいのは、乳固形分の量が相対的に減るため、ミルクチョコレートの定義(乳固形分14%以上)を満たさずダークチョコレートに分類される製品もある点。購入前にパッケージの「名称」欄を確認すると確実です。

50%を超える「ハイカカオミルク」という新しい選択肢

実は、カカオ分50%を超えていても乳固形分の基準を満たしていればミルクチョコレートに分類されます。このジャンルは「ハイカカオミルク」と呼ばれ、カカオのしっかりした苦味のあとにミルクの甘さがすっと追いかけてくる独特の味わいが魅力です。

一般的なダークチョコレートと比べると、乳脂肪のおかげで口あたりがなめらかで、苦味の角が丸くなっています。「ダークチョコは苦手だけど、カカオの風味はもっと欲しい」という人にとって、ハイカカオミルクはちょうどいい着地点です。メーカーや製法によってカカオ分や味わいは異なるので、いくつか食べ比べてみると自分好みの一枚が見つかります。

🍫 カカオ含有率別 味わいの特徴(ショコラの手帖調べ)

カカオ含有率 甘さ カカオの風味 おすすめの楽しみ方
20〜30% 強い 控えめ・ミルク感主体 おやつ・ホットチョコ
30〜40% 中程度 バランス型・香ばしさ そのまま・ギフト・製菓
40〜50% 控えめ 産地の個性が出る ワイン・ウイスキーと
50%超 少ない ダーク寄り・ミルクの丸み 食べ比べ・嗜好品として

ダーク・ホワイト・ルビーとの決定的な違いは「乳固形分」にあった

ダーク・ホワイト・ルビーとの決定的な違いは「乳固形分」にあったの解説画像

ダークチョコレートはカカオ分が高く乳成分を含まない

ダークチョコレート(ビターチョコレート)は、カカオ分が40〜60%以上で乳固形分を含まない、もしくはごく少量しか含まないチョコレートです。公正競争規約では「チョコレート」の基準としてカカオ分35%以上(うちココアバター18%以上)と定められており、ここに乳固形分が加わらなければダーク系に分類されます。

味わいの特徴は、カカオ豆そのものの苦味・酸味・渋味がストレートに感じられること。ミルクチョコレートの融点が約28〜32℃なのに対し、ダークチョコも同程度の融点帯ですが、乳脂肪がないぶんパキッとした歯ざわりが際立ちます。「カカオの味を純粋に楽しみたい」派はダーク、「カカオとミルクのハーモニーを楽しみたい」派はミルクと、好みで選ぶのがおすすめです。

ホワイトチョコレートにカカオマスが入っていない理由

ホワイトチョコレートの白さの秘密は、カカオマスを使わずココアバターだけをカカオ由来の原料として使っている点にあります。ココアバターは薄い黄色がかった白色の脂肪分で、カカオ豆を圧搾して得られます。

カカオマスに含まれる苦味成分(テオブロミンやポリフェノール)がないため、ホワイトチョコは甘くてクリーミーな味わいになります。「チョコなのにチョコの味がしない」と感じる人がいるのは、カカオマスの風味がまるごと抜けているからです。とはいえ、ココアバターの繊細な香りとミルクのコクが合わさった味わいには根強いファンが多く、イチゴやラズベリーなど酸味のあるフルーツとの相性は抜群です。

ルビーチョコレートは第4のチョコ|ピンク色の正体は天然のカカオ豆

2017年に発表されたルビーチョコレートは、ダーク・ミルク・ホワイトに次ぐ「第4のチョコレート」として注目を集めました。あの華やかなピンク色は着色料ではなく、ルビーカカオ豆という特定品種の豆に含まれる天然の色素成分に由来します。

味わいは、ベリーのようなフルーティーな酸味と軽やかな甘さが特徴で、従来のチョコレートとはまったく異なる風味体験です。カカオの苦味はほぼ感じず、ヨーグルトやベリー系スイーツに近い酸味の印象を受ける人が多いです。乳固形分を含む製品と含まない製品があり、分類上はミルクチョコレートとは別カテゴリとして扱われるのが一般的です。

🍫 チョコレート4種類の比較

種類 カカオマス 乳固形分 味の特徴
ミルク 含む 14%以上 甘さとカカオのバランス
ダーク 多く含む なし or 少量 カカオの苦味・酸味が主役
ホワイト 含まない 含む 甘くクリーミー・苦味なし
ルビー ルビーカカオ豆由来 製品による ベリー系の酸味・華やか

パッケージ表記の落とし穴|「カカオ分」と「カカオマス」は別モノ?

「カカオ分○%」表示の中身を分解してみる

パッケージの表面に大きく「カカオ分35%」と書いてあっても、その35%がすべてカカオマスというわけではありません。先ほども触れたとおり、カカオ分にはカカオマス・ココアバター・ココアパウダーなどが合算されています。

同じ「カカオ分35%」でも、カカオマスが25%+ココアバターが10%の配合と、カカオマスが15%+ココアバターが20%の配合では味がかなり違います。前者はカカオの苦味と香りが立ち、後者はなめらかな口どけが特徴になります。この違いを知っているだけで、チョコ選びの精度がぐっと上がります。原材料欄で「カカオマス」が先に書かれている製品ほど、カカオマスの配合比率が高い傾向にあります(原材料は重量順記載のルール)。

「ミルクチョコレート」と「チョコレート(ミルク)」は同じ?

パッケージの名称欄に「ミルクチョコレート」と書いてあるものと、「チョコレート」とだけ書いてあるものがあります。公正競争規約上、「ミルクチョコレート」はカカオ分21%以上+乳固形分14%以上の製品に限定された表記です。一方、「チョコレート」はカカオ分35%以上のもの全般に使えます。

つまり、乳成分を含んでいてもカカオ分35%以上あれば「チョコレート」と表記できてしまうのです。「ミルクっぽい味なのに名称がチョコレート?」という製品は、乳固形分が14%に届いていないか、カカオ分が高いためあえてチョコレート表記にしているケースが考えられます。味の好みで選ぶのが一番ですが、乳固形分のまろやかさを重視するなら「ミルクチョコレート」表記の製品を選ぶと間違いありません。

原材料欄の順番で品質の傾向がわかる

食品表示法では、原材料は重量の多い順に記載するルールです。ミルクチョコレートの場合、品質の高い製品ほど「カカオマス」「ココアバター」が先頭に来る傾向があります。逆に「砂糖」や「植物油脂」がトップに来ている製品は、甘さや口どけをコストパフォーマンスよく実現するために油脂や糖分の比率を上げている可能性があります。

意外と知られていないのですが、「全粉乳」と「脱脂粉乳」でもミルク感は変わります。全粉乳は乳脂肪を含むためリッチでコクのある味わいになり、脱脂粉乳はさっぱりとした乳風味になります。パッケージの裏側は情報の宝庫なので、ぜひ一度じっくり読んでみてください。

Q
「カカオ分」と「カカオマス」はどう違うの?
A
カカオ分はカカオマス・ココアバター・ココアパウダーなどを合算した数字です。カカオマスはカカオ豆をすりつぶしたペースト状の原料で、カカオ分の一部にすぎません。「カカオ分35%=カカオマス35%」ではないので、原材料欄もあわせて確認しましょう。
Q
準チョコレートとチョコレートはどうやって見分ける?
A
パッケージ裏面の「名称」欄を見てください。「チョコレート」と書いてあればカカオ分21%以上(ミルクチョコの場合)、「準チョコレート」ならカカオ分15%以上です。表面のブランド名やフレーバー名ではなく、裏面の名称欄が正式な分類です。

カカオ含有率別ミルクチョコレートの選び方|用途とシーンで使い分ける

自分へのご褒美にはカカオ40%前後のリッチタイプがぴったり

仕事終わりや休日のリラックスタイムに楽しむなら、カカオ含有率40%前後のミルクチョコレートがおすすめです。甘さが控えめなぶん、一口ずつゆっくり味わう「大人のおやつ」としての満足感が高くなります。

この帯域ではカカオ豆の産地を打ち出した「シングルオリジン」の製品も増えていて、産地ごとの味の違いを楽しむ食べ比べができます。コーヒーや紅茶と合わせるなら、カカオ含有率40%前後の深みのあるタイプがカフェインの苦味とぶつからずに調和してくれます。価格帯は1枚(50g前後)で300〜600円程度が目安で、コンビニでも手に入る選択肢が増えています。

ギフト用なら万人受けする30〜35%帯が安心

バレンタインや手土産でミルクチョコレートを選ぶなら、カカオ含有率30〜35%帯が外しにくいゾーンです。この帯域は「甘すぎて食べられない」「苦くて好みじゃない」のどちらにも振れにくく、相手の好みがわからないシーンで重宝します。

ギフト用のポイントは、見た目の印象も大事だということ。カカオ含有率30〜35%帯は色味が明るいブラウンで見た目にも親しみやすく、パッケージデザインが豊富です。予算1,000〜3,000円の価格帯なら、ボンボンショコラの詰め合わせやタブレットチョコのギフトボックスが選択肢に入ります。渡す相手がチョコに詳しい人なら、あえてカカオ含有率40%以上のハイカカオミルクを選ぶと「わかっている」感が出ますよ。

製菓用にはクーベルチュールを選ぶとワンランク上の仕上がりに

手作りチョコやケーキに使うなら、製菓用の「クーベルチュール・チョコレート」を選ぶのがおすすめです。クーベルチュールはカカオバターの含有率が高く(一般にカカオバター31%以上)、テンパリング後のツヤ・口どけ・パキッとした割れ感が板チョコとは段違いです。

ミルクタイプのクーベルチュールはカカオ分30〜40%のものが主流で、生チョコ(ガナッシュ)なら生クリームとの比率を1:2(生クリーム1に対しチョコ2)で合わせると、しっかり固まりつつなめらかな食感になります。製菓材料店やオンラインショップで1kgあたり1,500〜3,000円程度で購入でき、板チョコを大量に刻む手間が省けるのもメリットです。

📌 用途別カカオ含有率の選び方まとめ

・自分用のご褒美 → カカオ40%前後(産地の違いを楽しめる)
・ギフト・手土産 → カカオ30〜35%(万人受け・見た目も◎)
・製菓用 → クーベルチュール・カカオ30〜40%(テンパリングのツヤが違う)
・お子さんのおやつ → カカオ20〜30%(甘くて食べやすい)

手作りミルクチョコで失敗しないテンパリング温度と手順

ミルクチョコのテンパリングは40〜45℃→26〜27℃→29〜30℃が鉄則

ミルクチョコレートのテンパリング(温度調整)は、ダークチョコよりも温度帯が低いのが特徴です。具体的には、溶解温度40〜45℃→冷却温度26〜27℃→再加熱温度29〜30℃の3段階で行います。ダークチョコの場合は50〜55℃→27〜28℃→31〜32℃なので、全工程でミルクチョコのほうが3〜5℃低い設定です。

この温度差がある理由は、ミルクチョコレートに含まれる乳脂肪がカカオバターの結晶構造に影響を与えるためです。乳脂肪は融点が低く、高温にしすぎるとカカオバターの結晶化を妨げてしまいます。温度計(できればデジタル温度計)を使って1℃単位で管理するのがテンパリング成功の大前提です。

温度を上げすぎるとブルームの原因に|よくある失敗と対策

テンパリングで最も多い失敗が「再加熱温度の上げすぎ」です。ミルクチョコの再加熱温度は29〜30℃が適正ですが、ここで31℃を超えてしまうと、せっかくできたカカオバターの安定結晶(V型結晶)が壊れてしまい、冷え固まったあとに白い粉のような模様が表面に現れます。これが「ファットブルーム」と呼ばれる現象です。

対策はシンプルで、再加熱は湯煎の温度を33〜35℃程度のぬるま湯に設定し、チョコレートをゆっくりかき混ぜながら29〜30℃に到達した時点で湯煎から外すこと。温度計を差したまま作業するのが安心です。もしブルームが出てしまっても食べるぶんには問題ありません。ただし見た目が損なわれるため、プレゼント用のチョコなら最初からやり直したほうが仕上がりに差が出ます。

湯煎の水がチョコに入ったときの対処法

テンパリング中にボウルの縁から水滴がチョコに入ると、チョコレートが急にボソボソと固まってツヤを失います。これは「シージング」と呼ばれる現象で、チョコレートに含まれる砂糖が水分を吸って固まることが原因です。

残念ながら、一度シージングを起こしたチョコレートをテンパリング用に復活させるのは困難です。ただし、捨てる必要はありません。温めた生クリームを少量ずつ加えてなめらかになるまで混ぜれば、ガナッシュやチョコソースとして再利用できます。予防策としては、湯煎のお湯をボウルの底にギリギリ触れる量にとどめ、ボウルのふちにタオルを巻いて水滴の飛散を防ぐのが効果的です。

📝 ミルクチョコのテンパリング手順

1

溶解(40〜45℃)
刻んだミルクチョコを湯煎で溶かし、40〜45℃まで上げる。50℃を超えないよう注意
2

冷却(26〜27℃)
ボウルを水につけて混ぜながら26〜27℃まで下げる。大理石の上で広げて冷却するタブリール法も◎
3

再加熱(29〜30℃)
短時間だけ湯煎に戻し、29〜30℃まで上げる。31℃を超えたらStep 2からやり直し
⚠️ テンパリング時の注意

ミルクチョコはダークチョコより温度帯が3〜5℃低いため、ダークチョコ用のレシピをそのまま適用すると失敗します。必ずミルクチョコ専用の温度(40〜45℃→26〜27℃→29〜30℃)で作業してください。また、水滴の混入はシージングの原因になるため、道具類は完全に乾かしてから使いましょう。

保存方法を間違えると風味が台無しに|ブルーム現象を防ぐ3つのルール

チョコレートの適温は15〜18℃|冷蔵庫に入れるべき?

ミルクチョコレートの保存に最適な温度は15〜18℃、湿度は50%以下です。この条件は日本の室温環境だと秋〜冬は自然に近い状態になりますが、夏場は28℃を軽く超えるため対策が必要です。

「じゃあ冷蔵庫に入れればいいのでは?」と思いがちですが、冷蔵庫の庫内温度は約3〜5℃で、ミルクチョコレートにとっては冷えすぎです。急冷するとカカオバターの結晶構造が乱れやすくなるうえ、出したときの温度差で結露が発生し「シュガーブルーム」の原因になります。どうしても冷蔵保存する場合は、チョコレートをラップで密封したうえでジッパー付き保存袋に入れ、野菜室(約6〜8℃)に保管するのがベターです。

ファットブルームとシュガーブルームの違いを知っておこう

チョコレートの表面に白い粉や膜が現れる「ブルーム」には2種類あります。ファットブルームは、温度変化でカカオバターが表面ににじみ出て再結晶化したもの。シュガーブルームは、結露の水分が砂糖を溶かし、蒸発後に砂糖の結晶が残ったものです。

どちらも見た目は白っぽくなりますが、触った感触で見分けられます。ファットブルームは指で触るとサラッと溶けて消え、シュガーブルームはザラザラした粒が残ります。いずれも食べても体に害はありませんが、ファットブルームは口どけが悪くなり、シュガーブルームは砂糖のジャリジャリした食感が出るため風味は確実に落ちます。ブルームが出たチョコは、溶かしてホットチョコレートやガナッシュに再利用すると無駄なく楽しめます。

開封後のチョコを長持ちさせる二重包装のコツ

チョコレートは脂肪分が多いため、周囲のにおいを吸着しやすい性質があります。冷蔵庫に入れたチョコがなんとなくキムチっぽい風味になっていた——という経験がある人は、まさにこの吸着が原因です。

対策は「二重包装」です。まずチョコレートをラップでぴったり包んで空気との接触を断ち、さらにジッパー付き保存袋に入れてにおい移りをブロックします。この二重バリアだけで保存性はかなり変わります。開封後の目安としては、常温(15〜18℃)保存で1〜2週間、冷蔵保存で1か月程度を目安に食べきるのがおすすめです。長期保存したい場合は冷凍も可能ですが、解凍時に結露が発生しやすいため、食べる6〜8時間前に冷蔵庫に移してゆっくり温度を戻すのがポイントです。

📌 ブルームを防ぐ保存の3つのルール

・保存温度は15〜18℃が理想。夏場は野菜室(6〜8℃)に密封保管
・ラップ+ジッパー袋の二重包装で空気とにおいを遮断
・冷蔵・冷凍チョコは急に常温に出さず、冷蔵庫内でゆっくり戻す

まとめ|カカオ含有率がわかればミルクチョコレートの楽しみ方が広がる

ミルクチョコレートのカカオ含有率は、日本の公正競争規約で「カカオ分21%以上かつ乳固形分14%以上」と定められています。ただし市販品の多くはカカオ分30〜40%に集中しており、この数字の幅のなかに甘口からビター寄りまで驚くほど多彩な味わいが詰まっています。カカオ含有率はチョコレート選びの「ものさし」のような存在で、この数字を意識するだけで自分好みの一枚にたどり着きやすくなります。

この記事のポイントをおさらいしましょう。

  • ミルクチョコレートの規格はカカオ分21%以上+乳固形分14%以上(公正競争規約)
  • カカオ分には「カカオマス+ココアバター+ココアパウダー」が合算されている
  • カカオ含有率20〜30%は甘口、30〜40%はバランス型、40〜50%は大人向け、50%超はハイカカオミルク
  • ダークチョコとの違いは乳固形分の有無。ホワイトチョコはカカオマス不使用
  • ギフトなら30〜35%帯が万人受け、自分用なら40%前後で産地の違いを楽しめる
  • テンパリング温度はダークチョコより3〜5℃低い(溶解40〜45℃→冷却26〜27℃→再加熱29〜30℃)
  • 保存は15〜18℃・ラップ+ジッパー袋の二重包装でブルームを予防

まず試してみてほしいのは、カカオ含有率の違うミルクチョコレートを3種類(たとえば25%・35%・45%前後)買ってきて食べ比べることです。同じ「ミルクチョコレート」というカテゴリーのなかに、こんなに味の幅があるのかと驚くはずです。スーパーやコンビニの棚でパッケージの裏側をチェックする習慣がつくと、チョコレートの世界がぐっと広がります。次にチョコを手に取るとき、ぜひ「カカオ○%」の数字に注目してみてください。

※商品の価格や仕様は変更される場合があります。最新情報は各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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この記事を書いた人

チョコレートとスイーツの魅力を伝えるメディア「ショコラの手帖」の編集部です。チョコの選び方から手作りレシピ、手土産ギフトまで、甘いもの好きに役立つ情報をお届けします。

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