カカオ70%と80%の違いは砂糖10%の差|味・糖質・選び方を徹底比較

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「カカオ70%と80%って、たった10%の差でしょ?」と思っていませんか。実はこの10%の差が、味わい・糖質量・食べやすさに想像以上の違いを生み出します。カカオ70%は甘さと苦味のバランスが良く「高カカオ初心者」でも手に取りやすい一方、カカオ80%は砂糖が約20%まで減り、カカオ本来の苦味と酸味がぐっと前面に出てきます。この記事では、カカオ70%と80%の違いを成分・味・食べ方・選び方まで徹底的に掘り下げます。

📌 この記事でわかること

・カカオ70%と80%の成分・栄養素の具体的な違い
・味わいと口どけの差を五感で理解できる
・自分に合ったカカオ%の選び方がわかる
・高カカオチョコの保存方法や食べ方のコツがつかめる

\低糖質で罪悪感なしのハイカカオチョコ/

目次

カカオ70%と80%の違いは「砂糖の量」で決まる

カカオ70%と80%の違いは「砂糖の量」で決まるの解説画像

カカオ%が示す数字の正体を知ろう

チョコレートのパッケージに書かれた「カカオ○%」は、カカオマスとカカオバター(ココアバター)を合わせた合計重量が製品全体の何%を占めるかを示しています。つまりカカオ70%のチョコレートなら、残り30%が砂糖・乳製品・香料などで構成されています。カカオ80%になると残りは20%。この「残り枠」の大部分を砂糖が占めているため、カカオ%が10%上がると砂糖量は約3分の2に減る計算です。スーパーで手に取ったとき、裏面の原材料を見ると砂糖の記載順が後ろにずれているのが確認できます。カカオ%=「カカオと砂糖のシーソー」と覚えておくと、売り場で迷いにくくなります。

カカオ70%の成分バランスはなぜ「黄金ライン」と呼ばれるのか

カカオ70〜72%のチョコレートは、業界やチョコ愛好家の間で「黄金ライン」と呼ばれることがあります。理由は、カカオ由来のポリフェノールや食物繊維をしっかり含みながら、砂糖が約30%残るため適度な甘みも感じられるからです。1枚5gあたりのエネルギーは約28kcal、糖質は約1.6gで、一般的なミルクチョコ(糖質約2.6g/5g)より糖質が約38%少ないのに、苦味が突出しすぎず食べやすい。食べ慣れていない方でも3日ほど続けると舌が慣れ、カカオ本来のフルーティーな酸味を感じ取れるようになります。

カカオ80%は砂糖20%の世界|味が一段階シフトする

カカオ80%になると砂糖は約20%まで減少します。口に入れた瞬間に感じるのは、甘さではなくカカオの苦味とわずかな酸味。数秒後にカカオバターが体温で溶け始め、ナッツのような香ばしさが鼻に抜けます。後味はすっきりしていて、口の中に甘さが残りにくいのが特徴です。カカオ70%から80%への10%シフトは「甘いチョコ」から「カカオを味わうチョコ」への境界線ともいえます。コーヒーに例えると、カフェラテからブラックに切り替えたときの感覚に近いかもしれません。

10%の差がもたらすカカオバター量と食感の違い

カカオ%が上がるとカカオバターの比率も増えます。カカオバターの融点は約33〜34℃で、ちょうど口の中の温度で溶ける設計です。カカオ80%はカカオバターが多い分、口に入れた瞬間のとろける速度がやや速い傾向があります。ただし同時に脂質量も増え、高カカオチョコは一般チョコの1.2〜1.5倍の脂質を含みます。パリッとした食感のあとに素早いメルティングが来るのが80%の特徴で、70%はややゆっくり溶けて甘さが徐々に広がる印象です。この食感差はブラインドテストでもほとんどの人が識別できるレベルです。

🍫 カカオ70%と80%の成分比較(ショコラの手帖調べ)

項目 カカオ70% カカオ80% 一般チョコ(参考)
砂糖の割合(目安) 約30% 約20% 約40〜50%
糖質(5gあたり) 約1.6g 約1.0〜1.3g 約2.6g
カロリー(5gあたり) 約28kcal 約29kcal 約28kcal
味わいの傾向 甘苦バランス型 苦味・酸味主体 甘さ主体
脂質の特徴 一般の1.2倍程度 一般の1.4〜1.5倍程度 基準

カカオ70%と80%の違いを「味覚」で徹底比較する

苦味の質が変わる|カカオ70%はまろやか、80%はシャープ

カカオ70%の苦味は角が丸く、舌の中央にじんわりと広がるタイプです。砂糖が約30%含まれているため、苦味が出た直後に甘さがフォローに入り、全体としてまろやかにまとまります。一方カカオ80%の苦味はシャープで、舌の奥から喉にかけてキリッと走ります。砂糖が約20%しかないため甘さのフォローが弱く、苦味がそのまま余韻として残ります。ただし「嫌な苦味」とは違い、良質なカカオ豆を使った80%は苦味のあとにベリーやシトラスのような酸味がふわっと顔を出します。この酸味を感じ取れるようになると、高カカオチョコの世界がぐっと楽しくなります。

甘さの感じ方|カカオ80%でも「甘い」瞬間がある

カカオ80%を食べて「甘さゼロ」と感じる方がいますが、実は口の中で溶けきる直前に一瞬だけ甘さが顔を出します。カカオバターが溶けて舌をコーティングしたあと、残った砂糖が唾液と混ざって甘味を発するためです。この「遅れてくる甘さ」は70%では最初から感じられますが、80%では溶かし方によって現れるタイミングが変わります。噛んで食べると苦味だけが突出しがちですが、舌の上でゆっくり溶かすと苦味→酸味→甘味の3段階を楽しめます。80%を「苦いだけ」と感じている方は、食べ方を変えるだけで印象がガラッと変わる可能性があります。

香りの違い|ロースト感と果実感の比率

カカオ70%はロースト感(焙煎した香ばしさ)と甘い香りのバランスが良く、チョコレートらしい「みんなが想像する良い香り」がします。80%になるとロースト感に加えて、カカオ豆由来のフルーティーな香り(ベリー・柑橘・花のような香り)が強くなります。これはカカオ分が増えることで、カカオ豆が本来持っている揮発性香気成分の比率が高まるためです。産地によっても香りの傾向は異なり、ガーナ産はナッツ寄り、マダガスカル産はベリー寄りの香りが出やすいとされています。パッケージを開けた瞬間の香りだけでも70%と80%の違いは感じ取れるので、購入したらまず鼻を近づけてみてください。

⚠️ 注意:食べ方で味の印象は大きく変わる

高カカオチョコは噛んですぐ飲み込むと苦味だけが残りやすくなります。舌の上で15〜20秒ほどゆっくり溶かすのがコツ。カカオバターが体温(約33〜34℃)で溶けて香気成分が広がり、苦味→酸味→甘味の変化を段階的に楽しめます。

後味の長さ|70%は余韻短め、80%は長く残る

カカオ70%は食べ終わってから30秒ほどでカカオの風味が消え、口の中がすっきりリセットされます。砂糖の甘さが最後まで残るため「チョコ食べた」という満足感がしっかり残るタイプです。カカオ80%は食後1〜2分ほどカカオのビターな余韻が舌に残ります。この余韻が心地よいと感じるか、しつこいと感じるかが好みの分かれ目。コーヒーやワインの余韻を楽しむ方には80%が合いやすく、甘いもので口直ししたい方には70%が向いています。食後にお茶やコーヒーを飲むなら、80%のビターな余韻がカフェインと好相性です。

栄養面の違いを数値で読み解く

栄養面の違いを数値で読み解くの解説画像

糖質量の差は1枚あたりどのくらいか

カカオ72%のチョコレートは1枚(5g)あたり糖質約1.6g、カカオ86%では約1.0gという数値が報告されています。80%はこの中間で、およそ1.0〜1.3g程度と推定できます。1日に5枚(25g)食べた場合、70%なら糖質約8g、80%なら糖質約5〜6.5g。差は約1.5〜3gです。角砂糖1個が糖質約4gなので、「角砂糖半分〜1個弱の差」と考えるとイメージしやすいでしょう。なお、1日の間食の糖質目安は10g程度とされているので、どちらを選んでも5枚程度なら間食の糖質枠内に収まります。

カロリーは実はほぼ同じ|脂質の罠に注意

意外かもしれませんが、カカオ70%と80%のカロリー差はごくわずかです。5gあたり70%が約28kcal、80%が約29kcalとほぼ変わりません。これはカカオ分が増える=カカオバター(脂質)が増えるため、砂糖由来のカロリーが減った分を脂質のカロリーが補ってしまうからです。高カカオチョコは一般チョコに比べ脂質が1.2〜1.5倍多いという点は見落としがちなポイント。「カカオ%が高い=低カロリー」ではないので、食べすぎには注意が必要です。1日の目安としてはエネルギー200kcal以内、枚数にして7〜8枚(35〜40g)程度を上限にすると良いでしょう。

カカオポリフェノールの含有量はどう変わるか

カカオ分が多いほどカカオポリフェノールの含有量は増えます。ただし、具体的な含有量はメーカーや使用するカカオ豆の品種・産地・焙煎度合いによって異なります。一般的に、カカオ80%は70%に比べてポリフェノール量が10〜15%ほど多いとされていますが、製品ごとのばらつきが大きいため「80%なら必ずポリフェノールが多い」とは断言できません。パッケージに「ポリフェノール○mg」と記載がある製品を選ぶと、数値で比較できます。なおポリフェノールは熱や光で劣化するため、開封後は密封して涼しい場所に保管することが大切です。

📊 栄養データカード(5gあたり換算)

カカオ70%の糖質 約1.6g
カカオ80%の糖質(推定) 約1.0〜1.3g
カカオ70%のカロリー 約28kcal
カカオ80%のカロリー 約29kcal
1日の間食目安 エネルギー200kcal・糖質10g以内

失敗しない選び方ガイド

初めて高カカオチョコを買うならカカオ70%からがベスト

高カカオチョコに初挑戦するなら、カカオ70%から始めるのが正解です。砂糖が約30%残っているため「苦すぎて食べられない」という失敗が起きにくく、一般的なチョコレートからの移行がスムーズです。実際、高カカオチョコの売り場で最も種類が多いのがカカオ70〜72%帯で、各メーカーが味のバリエーションを競っています。まず70%を2〜3日食べ続けて舌を慣らし、苦味に抵抗がなくなってきたら75%→80%とステップアップするのがおすすめの進め方です。いきなり80%を買って「苦い、無理」と高カカオチョコ自体を嫌いになるのがもったいない失敗パターンです。

ブラックコーヒー派ならカカオ80%がハマりやすい

普段からブラックコーヒーや無糖の紅茶を飲んでいる方は、カカオ80%の苦味を「ちょうどいい」と感じやすい傾向があります。苦味に対する味覚の閾値が高くなっているため、70%だと「甘すぎる」と感じることもあります。また赤ワインやクラフトビールの苦味・渋味を好む方も80%との相性が良いでしょう。逆に、コーヒーはカフェラテ派、甘いジュースが好きという方には80%はハードルが高めです。自分の「苦味耐性」を日頃の飲み物の好みから判断すると、店頭で迷う時間が減ります。

用途別の使い分け|おやつ・料理・ギフトで最適解が変わる

おやつとしてそのまま食べるなら、満足感のバランスが良いカカオ70%が使いやすいでしょう。仕事中のリフレッシュや口寂しいときに1〜2枚つまむスタイルに合います。料理やお菓子作りに使うなら、カカオ80%の方が砂糖を自分で調整できるため便利です。ガトーショコラやブラウニーの生地にカカオ80%を使い、レシピの砂糖量を好みで加減すると、カカオの風味が濃厚な仕上がりになります。ギフトとして贈る場合は、相手の好みがわからなければ70%が無難。チョコ好きを公言している相手には80%の方が「わかってる」感が出ます。

季節による選び分けも意識しよう

夏場は高カカオチョコの苦味がさっぱり感じられるため、80%でも食べやすくなります。暑さで甘いものが重く感じる時期にカカオ80%を冷蔵庫で少し冷やして食べると、パキッとした食感とビターな風味が爽快です。冬場は体が甘さを求めやすいため、カカオ70%のまろやかさが心地良い。ホットチョコレートを作る場合も70%の方が溶かしたときにバランスの良い甘さが出ます。80%でホットチョコを作ると苦味が立ちすぎるため、はちみつや砂糖を足す必要が出てきます。季節の体感に合わせて70%と80%を使い分けると、一年中飽きずに楽しめます。

違いがわかる食べ比べ方法

同じメーカーの70%と80%を並べるのがコツ

食べ比べをするなら、同じメーカーの70%と80%を選ぶのが鉄則です。メーカーが違うとカカオ豆の品種・産地・焙煎方法が異なるため、カカオ%の違い以外の変数が入りすぎて比較になりません。明治やリンツなど、同一ブランドで複数のカカオ%を展開しているメーカーを選ぶと、純粋に「カカオ%の差」だけを舌で感じ取れます。購入するときは同じ日に同じ店舗で買うのがベスト。製造から時間が経つとカカオバターの結晶状態が変わり、食感にも影響が出るため条件を揃えましょう。

食べ比べの手順|低い%から順に舌に乗せる

食べ比べの手順は「低い%から高い%へ」が基本です。最初にカカオ70%を舌の上に乗せ、噛まずに溶かします。甘さ・苦味・酸味・口どけの速さをそれぞれ意識してください。飲み込んだら常温の水で口をリセットし、1分ほど間を置いてからカカオ80%を同じように溶かします。先に80%を食べてしまうと舌が苦味に慣れてしまい、70%を食べたときに「甘すぎる」と感じてしまう順序効果が起きます。ワインのテイスティングと同じで、ライトなものからヘビーなものへ進めるのが正しい評価につながります。

記録のつけ方|「苦味」「甘さ」「酸味」の3軸で採点する

食べ比べの結果をメモする場合、「苦味」「甘さ」「酸味」の3軸をそれぞれ5段階で点数化すると自分の好みが可視化できます。たとえばカカオ70%が苦味3・甘さ4・酸味2、80%が苦味4・甘さ2・酸味3といった具合です。余裕があれば「口どけ速度」「後味の長さ」も加えると、チョコレートの味わいをより立体的に捉えられます。このメモを積み重ねていくと、自分が苦味重視なのか甘さ重視なのかが数値で見えてきて、新しいチョコを選ぶときの判断基準になります。チョコ好きの友人と共有すると盛り上がります。

📝 食べ比べの手順

1

室温に戻す
冷蔵庫から出して15〜20分置き、室温(20〜22℃)に戻す。冷たいままだとカカオバターが溶けにくく風味が閉じる
2

70%から舌の上で溶かす
噛まずに15〜20秒かけて溶かし、苦味・甘さ・酸味・口どけを意識する
3

水で口をリセット→1分後に80%を試す
常温の水で味をリセットし、同じ要領でカカオ80%を溶かして比較する

違いを活かした食べ方・アレンジ

カカオ70%はそのまま食べるのが一番おいしい理由

カカオ70%は甘さと苦味のバランスが完成されているため、アレンジせずそのまま食べるのが最も味のポテンシャルを引き出せます。メーカーがカカオ豆の選定から焙煎、砂糖の配合まで「そのまま食べて美味しい」バランスに設計しているからです。食後のデザートとして2〜3枚、あるいは午後3時のリフレッシュに1枚。温かい飲み物と合わせるなら、ほうじ茶やカフェラテなど甘みのある飲み物との相性が良いでしょう。70%に追加で何かをトッピングすると甘さ過多になりやすいので、シンプルに楽しむのが正解です。

カカオ80%はアレンジで真価を発揮する

カカオ80%は砂糖が少ない分、アレンジの余白が広いのが強みです。刻んでヨーグルトに混ぜると、ヨーグルトの酸味とカカオの苦味が意外なほど好相性。グラノーラに加えれば甘くないチョコグラノーラが完成します。料理に使う場合は、カレーの隠し味として1〜2片を仕上げに溶かすとコクが出ます。砂糖が少ないからこそ「後から甘さを足せる」自由度があり、はちみつやメープルシロップなど好みの甘味料と組み合わせて自分好みの味を作れます。80%を「苦くて食べにくい」で終わらせるのはもったいない使い方です。

飲み物とのペアリング|70%と80%で合う相手が違う

カカオ70%にはミルク系のドリンクが合います。カフェラテ、ロイヤルミルクティー、ホットミルク。甘いもの同士が穏やかに調和し、リラックスタイムにぴったりです。カカオ80%にはブラックコーヒー(中煎り〜深煎り)やストレートの紅茶が好相性。苦味×苦味で打ち消し合うのではなく、互いの香りが引き立て合って複雑な風味が生まれます。意外なところでは、ウイスキーのストレートとカカオ80%の組み合わせ。カカオのビター感とウイスキーのスモーキーさが重なり、大人のマリアージュになります。

実は「温度」でも味が変わる|冷蔵・常温・少し温めるの3パターン

同じチョコレートでも食べるときの温度で味の印象が変わります。冷蔵(5〜8℃)で食べるとカカオバターが固く、パキッとした食感で苦味がシャープに感じられます。80%を冷蔵で食べると苦味が際立ちすぎることがあるので注意。常温(20〜22℃)はメーカーが想定する標準の食べ方で、甘味・苦味・酸味のバランスが最もよく出ます。少し温める(手のひらで10秒ほど握る)と表面が溶け始めてクリーミーな口どけになり、甘さを強く感じられます。80%を「苦すぎる」と感じる方は、手のひらで少し温めてから食べると印象が和らぐことがあります。

Q
カカオ80%を買ったけど苦くて食べきれない。どうすればいい?
A
刻んでホットミルクに溶かすとビターホットチョコになります。砂糖やはちみつを足せば好みの甘さに調整可能。ヨーグルトやグラノーラへのトッピング、カレーの隠し味にも使えるので「そのまま食べる」以外の消費法を試してみてください。
Q
70%と80%を混ぜて食べるのはアリ?
A
もちろんアリです。2枚同時に口に入れると実質カカオ75%相当の味わいになり、甘さと苦味の中間を楽しめます。お菓子作りでも70%と80%をブレンドして好みのカカオ感に調整するテクニックは使われています。

保存方法と賞味期限の注意点

高カカオチョコは「ブルーム」が出やすい理由

チョコレートの表面に白い粉や白い膜が出る現象を「ブルーム」と呼びます。高カカオチョコはカカオバターの含有量が多いため、温度変化の影響を受けやすくブルームが出やすい傾向があります。ブルームにはカカオバターが結晶化して浮き出る「ファットブルーム」と、砂糖が溶けて再結晶化する「シュガーブルーム」の2種類があります。食べても体に害はありませんが、口どけが悪くなり本来の風味が損なわれます。カカオ80%はカカオバターが多い分ファットブルームが出やすいので、保存環境には70%以上に気を配る必要があります。

最適な保存温度は15〜18℃|冷蔵庫は実はNG寄り

チョコレートの最適保存温度は15〜18℃、湿度50%以下です。冷蔵庫(約3〜5℃)は温度が低すぎてカカオバターの結晶構造が変わりやすく、出したときの急激な温度差で結露が発生しシュガーブルームの原因になります。とはいえ日本の夏(室温30℃超え)に常温保存すると溶けてしまうので、夏場はやむを得ず冷蔵庫へ。その場合は密封容器に入れて野菜室(約7〜8℃)に保管し、食べる20分前に出して常温に戻してから食べるのがベストです。冬場のクローゼットや廊下など「涼しいけど冷蔵庫ほど寒くない場所」があれば、そこが理想的な保管場所になります。

開封後の劣化スピード|カカオ80%の方が酸化しやすい

カカオバターは脂質であるため、空気に触れると酸化が進みます。カカオ80%はカカオバター含有量が多い分、開封後の酸化スピードが70%より速い傾向があります。酸化が進むと風味が落ち、独特の油臭さが出てきます。開封後はアルミホイルかラップでぴったり包み、さらにジッパー付き保存袋に入れて空気を抜いてから保管してください。高カカオチョコの開封後の美味しい期間は2〜3週間が目安。大容量パックを買う場合は小分けにして、食べる分だけ取り出すようにすると鮮度を保てます。

⚠️ やりがちな失敗:冷蔵庫から出してすぐ食べる

冷蔵庫から出したチョコレートをすぐ口に入れると、カカオバターが固まったまま溶けにくく、本来の風味の20〜30%しか感じられません。また急激な温度差でチョコ表面に結露が付き、シュガーブルームの原因にもなります。食べる15〜20分前に出して常温に戻す習慣をつけましょう。

高カカオチョコによくある3つの誤解

「カカオ%が高いほど体にいい」は単純すぎる

「カカオ80%は70%より体にいいから80%を選ぶべき」という意見を見かけますが、これは単純化しすぎです。確かにカカオ由来の成分は80%の方が多く含まれますが、同時にカカオバター(脂質)も増えます。5gあたりのカロリーは70%が約28kcal、80%が約29kcalとほぼ同じ。脂質に至っては80%の方が多い。さらに、苦すぎて食べ続けられなければ意味がありません。「無理なく毎日少量を食べ続けられるカカオ%」が自分にとっての正解であり、数字が高ければ高いほど良いわけではない点は覚えておきたいところです。

「カカオ80%は砂糖不使用」ではない

カカオ80%のチョコレートには約20%の砂糖(または甘味料)が含まれています。「80%もカカオなら砂糖は入っていないのでは?」と思われがちですが、残り20%の大部分は砂糖です。完全に砂糖を避けたい場合は「カカオ100%」や「シュガーフリー」と明記された製品を選ぶ必要があります。カカオ100%は砂糖ゼロですが苦味が強烈で、一般的な嗜好品としてはかなりハードルが高いため、砂糖控えめ程度で良いならカカオ80%で十分です。

「高カカオチョコはカフェインが多くて眠れなくなる」は本当か

カカオにはカフェインとテオブロミンが含まれています。カカオ%が高いほどこれらの含有量は増えますが、チョコレート1枚(5g)あたりのカフェイン量はコーヒー1杯の10分の1程度です。「高カカオチョコを食べたら眠れない」という声はありますが、通常の摂取量(25〜30g)であれば睡眠に影響するほどのカフェイン量にはなりません。ただし、カフェインに敏感な方やもともと寝つきが悪い方は、就寝3〜4時間前からは控えた方が安心です。メーカーや製品によってカフェイン量は異なるので、気になる方はパッケージの成分表示を確認してください。

実は意外と知られていない|カカオ%が同じでも味が全然違う理由

「カカオ70%」と表記されたチョコレートを3社から買って食べ比べると、味がまるで違うことに気づきます。これはカカオ%が同じでも、使われているカカオ豆の品種・産地・発酵方法・焙煎温度・カカオマスとカカオバターの配合比率がメーカーごとに異なるためです。たとえばカカオマス60%+カカオバター10%で「カカオ70%」にすることも、カカオマス50%+カカオバター20%で「カカオ70%」にすることも可能です。前者はカカオの風味が濃厚で苦味が強く、後者は口どけが滑らかで苦味がマイルド。パッケージの「カカオ70%」だけを見て味を予測するのは難しいので、同じ%でもメーカーによって個性があると知っておくと、チョコ選びの解像度が上がります。

📌 押さえておきたいポイント

カカオ%の数字だけでは味の全貌はわかりません。カカオマスとカカオバターの比率、カカオ豆の産地・品種・焙煎度合いが味を決める重要な変数です。同じ「カカオ70%」でもメーカーAとメーカーBでは別物の味わいになることを知っておくと、自分好みのチョコに出会いやすくなります。

まとめ|カカオ70%と80%の違いを知って自分に合うチョコを選ぼう

カカオ70%と80%の違いは「たった10%」ではなく、味わい・食感・栄養バランス・食べ方まで変わる大きな10%です。カカオ70%は砂糖が約30%含まれるため甘さと苦味のバランスが良く、高カカオ初心者から上級者まで幅広く楽しめる万能タイプ。カカオ80%は砂糖が約20%に減り、カカオ本来の苦味・酸味・香りをダイレクトに味わえる玄人向けの一枚です。

どちらが「良い」ではなく、自分の味覚の好み・食べるシーン・目的に合わせて選ぶのが正解です。

この記事のポイントをまとめます。

  • カカオ%はカカオマス+カカオバターの合計重量比。残りの大部分が砂糖
  • カカオ70%は甘苦バランス型で食べやすく、80%は苦味・酸味主体で余韻が長い
  • カロリーはほぼ同じ(5gあたり約28〜29kcal)だが脂質は80%の方が多い
  • 糖質は70%が約1.6g/5g、80%が約1.0〜1.3g/5g。角砂糖半分〜1個弱の差
  • 初めてなら70%から始めてステップアップするのが失敗しにくい
  • 保存は15〜18℃がベスト。高カカオほどブルームが出やすいので注意
  • 同じカカオ%でもメーカーで味が違う。食べ比べで自分の好みを見つけよう

まずはスーパーやコンビニで手に入るカカオ70%と80%を1枚ずつ買って、この記事で紹介した「舌の上で溶かす食べ比べ」を試してみてください。噛まずに溶かすだけで、普段は気づかなかった苦味の質の違い・酸味の有無・甘さの出るタイミングの差がはっきり感じ取れるはずです。自分の舌で確かめた「好き」が、これからのチョコ選びの一番の指針になります。

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この記事を書いた人

チョコレートとスイーツの魅力を伝えるメディア「ショコラの手帖」の編集部です。チョコの選び方から手作りレシピ、手土産ギフトまで、甘いもの好きに役立つ情報をお届けします。

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