「生チョコって難しそう」「テンパリングとか温度管理が大変なんでしょ?」——そう思って手作りをあきらめている方、実はもったいないんです。生チョコは数あるチョコレートのお菓子の中でも、いちばん材料が少なくて、いちばん失敗しにくいレシピだと言ってもいいくらい。なんと板チョコと生クリームのたった2つの材料で、お店で買うようなとろける生チョコが作れます。
ポイントは、チョコと生クリームを2:1の黄金比で合わせること。この比率さえ守れば、テンパリング(チョコの結晶を整える温度操作)は一切いりません。溶かして、混ぜて、冷やす。工程はこれだけです。所要時間も実作業は15分ほど、あとは冷蔵庫におまかせ。
この記事では、材料2つで作る生チョコの基本レシピから、なぜ2つで本格的な口どけになるのかという仕組み、固まらない・分離するといったよくある失敗の防ぎ方、生クリームがない時の牛乳アレンジ、チョコの種類別の比率調整、そして保存とラッピングまでを、数字とともにまるごと解説します。今夜さっそく作れるレベルまで落とし込みますので、ぜひ最後までどうぞ。
・板チョコ200g+生クリーム100mlで作る材料2つの基本レシピ
・固まらない・分離する失敗の原因と防ぎ方(黄金比2:1の理由)
・生クリームがない時の牛乳アレンジと、チョコ種類別の比率調整
・賞味期限1〜2週間の生チョコを上手に保存・ラッピングするコツ
生チョコは材料2つで簡単に作れる|板チョコと生クリームだけの基本レシピ

結論からお伝えすると、生チョコは板チョコと生クリームの2つだけで完成します。特別な製菓材料も、温度計も、湯せん用の鍋すら必須ではありません。まずは「これだけでいいんだ」という全体像をつかんでください。
材料は板チョコ200gと生クリーム100mlだけ|分量は2:1
用意するのは市販の板チョコ200g(一般的な50g前後の板チョコなら3〜4枚)と、生クリーム100mlのみ。重量比でチョコ2に対して生クリーム1、つまり2:1がすべての基準です。チョコが多めなのは、生クリームの水分と油分でゆるくなる分を、チョコの量で締めるためです。仕上げにココアパウダーを使う場合もありますが、これは表面にまぶす飾りなので「材料2つ」の本体には含めません。よくある失敗が、目分量で生クリームをドボッと入れすぎてしまうこと。生クリームは必ず計量カップやスケールで量ってください。100mlの水分量が、固さを左右する一番の分かれ目になります。
作り方は5ステップ|溶かして混ぜて冷やすだけ
工程はとてもシンプルで、慣れれば実作業15分ほどです。板チョコを細かく刻んでおくこと、生クリームは温めてからチョコに加えることの2点さえ守れば、まず失敗しません。下の手順通りに進めてみてください。
板チョコ200gを包丁で5mm角ほどに細かく刻み、耐熱ボウルに入れる。細かいほど早くムラなく溶ける。
生クリーム100mlを小鍋で沸騰直前(鍋肌に小さな泡が立つ程度)まで温める。煮立たせない。
刻んだチョコに温めた生クリームを注ぎ、30秒ほど待ってから中心から円を描くように混ぜ、つやのある状態にする。
クッキングシートを敷いた15cm四方ほどのバット(タッパーでも可)に流し入れ、表面を平らにならす。
冷蔵庫で3時間以上冷やし固め、温めた包丁で2〜3cm角にカット。ココアパウダーをまぶせば完成。
テンパリングがいらないから初めてでも失敗しにくい
生チョコが手作りお菓子の入門にぴったりな最大の理由は、テンパリングが不要だからです。板チョコのコーティングやトリュフの外殻づくりでは、チョコを28〜32℃前後で結晶を整えるテンパリングが必須で、ここで多くの人がつまずきます。ところが生チョコは生クリームの油分が入ることで結晶が均一にならなくても、なめらかなまま固まってくれます。だから温度計がなくても、勘に頼っても、それなりに形になるのです。だからこそ「まず1品作ってみたい」という人に向いています。テンパリングなしで固めるコツを詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてどうぞ。

道具は家にあるもので足りる
必要な道具は、包丁・まな板・耐熱ボウル・小鍋・ゴムベラ・バット(またはタッパー)・クッキングシートだけ。すべて一般的なキッチンにあるものばかりで、製菓用の特別な型を買い足す必要はありません。生クリームを温めるのも小鍋がなければ電子レンジ(600Wで40秒ほど、様子を見ながら)で代用できます。あえて買い足すなら、表面をきれいに仕上げるための茶こし(ココアをふるう用)くらい。注意点としては、ボウルや道具に水滴が残っているとチョコが分離する原因になるので、すべて乾いた状態で使うこと。これだけ気をつければ、特別な投資ゼロで始められます。
なぜ材料2つで口どけがとろけるのか|生チョコの正体「ガナッシュ」
「たった2つの材料で、どうしてお店みたいにとろけるの?」——その答えは、生チョコの正体がガナッシュという製菓の基本だからです。ここを理解しておくと、レシピを丸暗記しなくても応用がきくようになります。
生チョコの正体はガナッシュ|乳化が口どけの決め手
製菓の世界で、チョコレートと生クリームを混ぜ合わせて乳化させたものを「ガナッシュ」と呼びます。チョコレートメーカーの明治も、ガナッシュとはチョコと生クリームを乳化させたもので、それを冷やし固めてカットしたものが生チョコだと解説しています。つまり生チョコは、ガナッシュを四角く切っただけのお菓子。乳化とは、本来混じり合わない油分(カカオバター)と水分(生クリームの水分)が、なめらかに一体化した状態のことです。この乳化がうまくいくと、舌の上でスッと溶ける口どけが生まれます。逆に乳化が崩れると、ボソボソ・ザラザラした食感になってしまう。だから生チョコ作りは「いかにきれいに乳化させるか」がすべてなのです。詳しくは明治の解説(Hello, Chocolate「ガナッシュとは」)も参考になります。
生チョコ=ガナッシュ(チョコ+生クリームを乳化させたもの)を冷やし固めてカットしたもの。とろける口どけは「乳化」がうまくいったサイン。混ぜすぎず、温めすぎず、なめらかなつやが出たらそこでストップが正解です。
生クリームの油分がカカオバターをやわらかく保つ
板チョコだけを冷やし固めても、パキッと硬い板チョコに戻るだけで、生チョコのとろける食感にはなりません。やわらかさの鍵を握るのが生クリームに含まれる乳脂肪です。生クリームの脂肪分(一般的な動物性で35〜47%ほど)がチョコのカカオバターに溶け込むと、カカオバターの結晶化がゆるやかになり、室温でとろけるやわらかさが保たれます。これが「生」チョコと呼ばれる理由です。逆に言えば、生クリームの量と脂肪分が食感をコントロールする変数。生クリームが多いほどやわらかく、少ないほど締まった食感になります。2:1という比率は、ナイフで切れる固さととろける口どけが両立する、ちょうどいいバランスとして広く使われています。
実は「材料2つ」のほうが失敗しにくい
意外と知られていないのですが、生チョコは材料が少ないほうがむしろ失敗しにくいという側面があります。洋酒やバター、はちみつ、卵黄などを加える本格レシピは確かにコクが増しますが、加える材料が増えるほど乳化のバランスが繊細になり、分離のリスクも上がります。材料が板チョコと生クリームの2つだけなら、調整する変数は「比率」と「温度」のたった2つ。コントロールすべきポイントが少ないので、初めての人ほど結果が安定するのです。「シンプルだから初心者向け」なのではなく、「シンプルだから失敗の余地が少ない」。まずは2つで成功体験を積んでから、洋酒やナッツを足してアレンジしていくのが、遠回りのようでいちばんの近道です。
黄金比2:1を守れば必ず固まる|分量で失敗しないコツ

生チョコ作りで最も多い悩みが「固まらない」。でも安心してください。固まらない原因のほとんどは比率のズレで、黄金比さえ守れば防げます。ここでは数字で固さをコントロールする方法を解説します。
板チョコ200gに生クリーム100mlが基準
くり返しになりますが、基本はチョコ:生クリーム=2:1です。板チョコ200gなら生クリーム100ml、板チョコ100gなら生クリーム50ml。この比率を守れば、冷蔵庫でしっかり固まり、ナイフで角がきれいに切れる生チョコになります。少しやわらかめのとろける食感が好きなら、生クリームを110〜120mlまで増やしてもOK。ただし生クリームを増やすほど固まりにくくなるので、初めての1回はまず2:1きっかりで作ることをおすすめします。逆に、夏場や持ち運びで少し固めにしたいときは、生クリームを80〜90mlに減らすと締まった食感になります。分量を「なんとなく」で進めず、スケールで量る——これが固まる生チョコへの一番の近道です。
失敗パターン①固まらないのは比率が2:1じゃなかった
「ひと晩冷やしても固まらない」という失敗の典型は、知らないうちに比率が2:1ではなく1:1.5(チョコより生クリームが多い状態)になっているケースです。原因は、生クリーム1パック200mlをそのまま全部使ってしまい、チョコの量が足りていないこと。200mlの生クリームには本来400gのチョコが必要なのに、板チョコ2枚(約100g)しか入れなければ、水分過多でいつまでも柔らかいまま。対策はシンプルで、使う生クリームの量から逆算してチョコを2倍量そろえること。もし固まらなくなってしまったら、湯せんで全体を温め直し、刻んだチョコを少しずつ足して混ぜれば、比率が2:1に近づきリカバリーできます。生チョコが固まらない原因と復活方法は、こちらで徹底解説しています。
生クリームの脂肪分で固まる時間が変わる
同じ2:1で作っても、生クリームの脂肪分によって固まるスピードはかなり変わります。一般的な目安として、脂肪分47%の高脂肪タイプなら冷蔵庫で約1時間、35%の標準タイプなら2〜3時間、植物性ホイップだと半日〜一晩かかることもあります。つまり「まだ柔らかい=失敗」とは限らず、単に冷やし時間が足りていないだけのことも多いのです。パッケージの「乳脂肪分○%」の表示を確認し、低脂肪や植物性を使ったときは冷やし時間を長めにとってください。しっかり固めたいなら脂肪分40%以上の動物性生クリームが安心。コクと固まりやすさを優先するか、分離しにくさを優先するかで選ぶとよいでしょう。
柔らかすぎたらチョコを足してリカバリーできる
時間をおいても柔らかすぎる場合でも、捨てる必要はありません。前述の通り、ガナッシュ全体を湯せんかレンジで一度ゆるく溶かし、刻んだチョコを20〜30gずつ加えて混ぜ、冷やし直せば固さを取り戻せます。それでもうまくいかなければ、いっそトリュフ(丸めてココアをまぶす)やホットチョコレート(牛乳で割って温める)にリメイクする手もあります。「固まらなかった=失敗で終わり」ではなく、配合を足し算で調整できるのが生チョコの懐の深さ。注意点として、リカバリーで何度も加熱をくり返すと風味は落ちるので、最初から比率を守るのがやはり一番です。
生クリームがない時は牛乳でも2材料で作れる
「生チョコを作りたいのに生クリームを切らしていた」——そんなときも大丈夫。冷蔵庫にある牛乳で代用できます。ただし生クリームとは性質が違うので、いくつかコツを押さえる必要があります。
牛乳版は板チョコを多めにするのが鉄則
牛乳は生クリームより脂肪分が低く(普通牛乳で約3.8%)水分が多いため、同じ比率だと固まりにくくなります。対策はチョコの割合を増やすこと。板チョコ200gに対して牛乳は大さじ3(約45ml)程度からと、生クリーム版より少なめの水分から始めるのが失敗しないコツです。作り方の流れは基本レシピと同じで、牛乳を沸騰直前まで温めて刻んだチョコに加え、なめらかに混ぜて冷やすだけ。牛乳は一度に入れず少しずつ加えて様子を見ると、ゆるくなりすぎを防げます。仕上がりは生クリーム版よりあっさりした軽い口あたりになります。
バターをひとかけ足すとコクが戻る
牛乳版はどうしてもコクが物足りなくなりがちですが、ここに無塩バターを5〜10gほど加えると、乳脂肪が補われて生クリームで作ったものに近いリッチな味わいに近づきます。チョコと牛乳が混ざってなめらかになったところに、室温に戻したバターを加えて溶かし混ぜるだけ。「材料2つ」からは1つ増えてしまいますが、生クリームを買い足すより手軽にコクを足せる裏ワザです。バターの塩分が気になる場合は無塩を選んでください。有塩でも少量なら塩キャラメルのような味わいになり、これはこれでおいしいので好みで使い分けを。
牛乳版は柔らかいので早めに食べきる
牛乳で作った生チョコは脂肪分が低いぶん、生クリーム版よりも固まりが甘く、常温に出すとへたりやすい傾向があります。ですので、ギフトとして持ち運ぶよりその日のうちに自宅で楽しむおやつ向きと割り切るのがおすすめ。冷蔵庫から出したらなるべく早く食べ、作ってから2〜3日を目安に食べきりましょう。持ち運びや日持ちを優先したいギフト用途なら、素直に生クリームで作るほうが安定します。「家にあるもので今すぐ作りたい」ときの心強い代用が牛乳版、と覚えておくと便利です。
失敗しないための温度と時間の4つのルール

比率の次に大事なのが温度管理です。とはいってもテンパリングのような精密さは不要。「熱くしすぎない」「冷やしすぎない」というざっくりした4ルールを守るだけで、分離やザラつきを防げます。
チョコは45〜50℃で溶かす|高温の湯せんは厳禁
チョコを溶かすときの適温は45〜50℃。生クリームを沸騰直前まで温めてチョコに注ぐ方法なら、自然とこの温度帯に収まります。やってはいけないのが、グラグラに沸騰させた熱湯で湯せんすること。チョコは60℃を超えると焦げたり、油分が分離してボソボソになったりします。湯せんする場合はお湯の温度を50〜60℃に保ち、ボウルの底がお湯に直接つきすぎないように。電子レンジで溶かすなら、500〜600Wで30秒ずつ加熱しては混ぜる、を繰り返して一気に加熱しないのがコツです。「速く溶かそうとして高温にする」のが分離の最大の引き金。じっくり低めの温度で溶かしてください。
チョコに水滴が一滴でも入ると、急に固まってボソボソになります(道具は必ず乾いた状態で)。そして60℃を超える高温も油分離の原因。「乾いた道具」と「45〜50℃の低温」、この2つを守るだけで分離のほとんどは防げます。
失敗パターン②熱すぎて油が分離してしまった
もう一つの代表的な失敗が、表面に油が浮いてツヤツヤ・ベタベタになる「分離」です。原因の多くは加熱温度の上げすぎ。チョコを早く溶かそうと熱湯で湯せんしたり、レンジで一気に加熱したりすると、カカオバターが分離して口あたりがザラついてしまいます。対策は前述の通り45〜50℃を守ること、そして生クリームを入れたら混ぜすぎないこと。分離してしまった場合のリカバリーは、温めた生クリームを大さじ1ずつ加えながら、中心から小さく混ぜて再乳化を試みる方法があります。それでも戻らないときは、トリュフやホットチョコにリメイクを。分離は「熱の入れすぎ」のサインだと覚えておくと、次回から防げます。
冷やすのは冷蔵庫で3時間以上
型に流したあとは冷蔵庫で最低3時間、できれば一晩冷やすのが理想です。前述の通り、生クリームの脂肪分が低いほど固まるのに時間がかかるので、植物性ホイップを使ったときは特にしっかり時間をとってください。常温で固めようとすると表面だけ固まって中はゆるい、というムラの原因になるので必ず冷蔵庫で。冷やしている間はラップをふんわりかけて、冷蔵庫内のにおい移りを防ぐと安心です。急ぐとき以外は冷凍庫は使わず、冷蔵庫でゆっくり固めるほうが、なめらかな口どけに仕上がります。焦らず待つのも、おいしい生チョコの大事な工程です。
カットは温めた包丁できれいに切れる
固まった生チョコを切るとき、冷たいままの包丁で切ると断面がガタガタに崩れます。きれいに切るコツは、包丁を温めること。熱湯につけて温めた包丁の水気をしっかり拭き取り、1回切るごとに刃をきれいにしながら切ると、角の立ったプロのような断面になります。型から外すときは、クッキングシートごと持ち上げればスムーズ。カットは生チョコがしっかり冷えて固まった状態で行うのがポイントで、半端に柔らかいまま切ると形が崩れます。テンパリングなしでもこうしたひと手間で見た目はぐっと良くなります。
チョコの種類で口どけが変わる|ダーク・ミルク・ホワイト別の比率
同じ「板チョコ」でも、ダーク・ミルク・ホワイトでは含まれる成分が違うため、最適な比率が変わります。2:1を基準にしつつ、種類ごとに微調整するとさらに失敗が減ります。
ダークチョコは2:1でしっかり固まる
カカオ分60〜70%ほどのダークチョコ(ビターチョコ)は、カカオ固形分が多く糖分・乳成分が少ないため、基本の2:1できれいに固まります。むしろ生チョコの中で最も固まりやすく、ナイフで角の立つ仕上がりに。味わいはカカオの苦味とコクがしっかり出て、甘さ控えめの大人向け。仕上げに無糖ココアをまぶすと、ビターな風味が引き立ちます。「とにかく失敗したくない」「甘すぎるのは苦手」という方は、まずダーク系の板チョコで2:1を試すのが鉄板です。ただしカカオ分が高すぎる(80%以上)と固くなりすぎたり、生クリームとなじみにくくなったりするので、最初は60〜70%帯を選ぶのがおすすめです。
ミルクチョコは柔らかいのでチョコ多めに
カカオ分30〜35%ほどのミルクチョコは、糖分と乳成分が多いぶん、ダークより柔らかく仕上がります。同じ2:1だと「固まりが甘いかな」と感じることがあるので、チョコをやや増やして2.2:1〜2.5:1くらいにすると、ちょうどよい固さになります。味わいはまろやかでミルキー、お子さんから大人まで食べやすい王道の生チョコに。市販のミルク板チョコでいちばん手軽に作れるのもこのタイプです。注意点として、ミルクチョコは甘みが強いので、ココアパウダーは無糖タイプを選んでバランスを取ると、最後まで飽きずに食べられます。
ホワイトチョコは特に固まりにくい
カカオ分20〜30%相当のホワイトチョコは、カカオ固形分を含まずカカオバターと乳成分・糖分でできているため、3種類の中で最も固まりにくいのが特徴です。生クリームを基本通り入れるとゆるくなりやすいので、生クリームを減らして3:1前後から試すのが安全です。仕上がりはミルキーで濃厚な甘さ。抹茶パウダーやフリーズドライのベリーをまぶすと、色も映えてギフト向きになります。ホワイトチョコは温度にも繊細で、高温で分離しやすいので、溶かす温度は特に低め(45℃以下を目安)に。難易度はやや上がりますが、コツをつかめば華やかな一品になります。チョコの種類ごとの違いをもっと知りたい方は、4種類の比較記事もどうぞ。
用途別の選び方|自分用・ギフト・手作り体験
どの種類を選ぶかは、目的で決めるのがおすすめです。自分用のおやつなら、まろやかで作りやすいミルクチョコ。ギフトなら、固まりやすく日持ちもしやすいダーク系で、ココアやナッツで見た目に変化を。お子さんと一緒の手作り体験なら、甘くて食べやすいミルクチョコを2.5:1で固めに作ると扱いやすく失敗が減ります。下の独自比較表に、種類別の比率・固まりやすさ・味の方向性をまとめました。最初の1回はこの表を見ながら選んでみてください。
| 種類 | 目安カカオ分 | おすすめ比率 | 固まりやすさ | 味の方向性 |
|---|---|---|---|---|
| ダーク | 60〜70% | 2:1 | ◎ 固まりやすい | 苦味とコク・甘さ控えめ |
| ミルク | 30〜35% | 2.2〜2.5:1 | ○ やや柔らかい | まろやかミルキー・王道 |
| ホワイト | 20〜30%相当 | 3:1前後 | △ 固まりにくい | 濃厚な甘さ・華やか |
作った生チョコの保存と贈り方|日持ちと持ち運びのコツ
せっかく作った生チョコ、おいしさを保って、できれば誰かに贈りたいですよね。生チョコは市販品と違って保存料を使わないぶん、日持ちが短いのが特徴。正しく保存して、上手に贈りましょう。
賞味期限は1〜2週間が目安|要冷蔵
手作り生チョコは保存料や安定剤を使わないため、賞味期限は冷蔵で1〜2週間程度と短めです。とはいえこれは市販品の表示を参考にした目安で、手作りの場合は衛生環境にもよるため、できれば3〜5日以内に食べきるのが安心。生クリームという生ものを使っているので、必ず冷蔵庫(10℃以下)で保存してください。常温に長く置くとやわらかくなるだけでなく、傷みの原因にもなります。作る際は道具を清潔にし、素手で触らずスプーンやヘラを使うと、より日持ちしやすくなります。「生」のお菓子であることを忘れず、早めに楽しむのが基本です。
生チョコには乳成分が含まれ、板チョコによっては大豆(乳化剤)やナッツを含むものもあります。贈る相手にアレルギーがある場合は、使った板チョコの原材料表示を伝えると親切です。アレルギーが心配な方は医師にご相談ください。
ラッピングは個包装+保冷剤が基本
贈るときは、カットした生チョコを1粒ずつグラシンカップやワックスペーパーに入れて箱詰めすると、くっつかず崩れません。生チョコ同士が触れ合うと溶けてくっつくので、間隔をあけるか仕切りを使いましょう。持ち運びの際は保冷剤と保冷バッグが必須。常温で長時間持ち歩くと、せっかくの形が崩れてしまいます。箱は深さのある浅型を選び、揺れで動かないよう詰めるのがコツ。透明フィルムやリボンで仕上げれば、手作りでもぐっと華やかな印象になります。渡す直前まで冷蔵で保管し、「要冷蔵・○日まで」とひと言添えると、相手も安心して楽しめます。
持ち運びは季節で溶けやすさが変わる
生チョコは温度に弱いので、季節によって持ち運びの注意度が変わります。気温の低い冬(バレンタインシーズン)は比較的安心ですが、それでも暖房の効いた室内や電車内では溶けやすいので油断は禁物。春以降や夏場は、保冷剤を多めに入れ、なるべく短時間で受け渡しできるよう段取りを。直射日光の当たる車内に置きっぱなしにするのは厳禁です。どうしても暑い時期に贈るなら、固めに作る(生クリームを少なめにする)、または常温に強い焼き菓子系のギフトに切り替えるのも一つの選択。季節と移動時間を考えて、溶けないよう逆算するのが、おいしく届けるコツです。
ギフトにするときのひと工夫
手作り生チョコをワンランク上のギフトに見せるコツは、仕上げのトッピングで変化をつけること。定番の無糖ココアのほか、抹茶パウダー、粉糖、フリーズドライのラズベリー、刻んだピスタチオなどをまぶすと、見た目も味も華やかになります。何種類か作って詰め合わせれば、それだけで「お店みたい」な印象に。箱やリボンの色をチョコのトーンに合わせると統一感が出ます。注意点は、トッピングは渡す直前にまぶすこと(早すぎると湿気て見栄えが落ちます)。手作りならではの温かみと、ちょっとした見せ方の工夫で、市販品にはない特別感のあるギフトになります。
まとめ|生チョコは材料2つから今夜さっそく作ってみよう
生チョコは、板チョコと生クリームのたった2つの材料で、テンパリングなしで作れる手作りお菓子の入門編です。成功のカギは難しい技術ではなく、チョコ:生クリーム=2:1の黄金比と、45〜50℃の低温で溶かす温度管理という、たった2つのシンプルなルール。これさえ守れば、固まらない・分離するといった失敗のほとんどは防げます。材料が少ないからこそコントロールする変数も少なく、初めての人ほど結果が安定するのが生チョコの魅力です。
最後に、この記事のポイントをおさらいします。
- 材料は2つだけ:板チョコ200g+生クリーム100mlが基本。重量比2:1を守る
- 正体はガナッシュ:チョコと生クリームを乳化させたもの。とろける口どけは乳化のサイン
- 固まらない原因は比率のズレ:生クリームの量からチョコを2倍量そろえる
- 温度は45〜50℃:高温の湯せんと水滴が分離の二大原因。乾いた道具で低温溶かし
- 種類で比率を微調整:ダーク2:1、ミルク2.2〜2.5:1、ホワイト3:1前後
- 生クリームがなければ牛乳+バターで代用可。ただし柔らかいので早めに食べきる
- 賞味期限は短い:要冷蔵で3〜5日以内が安心。贈るなら保冷剤と個包装を
まずは難しく考えず、お気に入りのミルク板チョコ200gと生クリーム1パックを買ってきて、2:1で1回作ってみてください。溶かして、混ぜて、冷やすだけ。冷蔵庫から取り出してナイフを入れた瞬間の、つやのある断面ときれいな角を見れば、「自分にも作れた」という自信がきっと湧いてくるはずです。慣れてきたら、種類を変えたり、抹茶やベリーをまぶしたり、自分だけのアレンジへ。あなたの手作りチョコライフの第一歩に、材料2つの生チョコはぴったりです。
※価格や商品情報など最新の内容は、各メーカーの公式サイトでご確認ください。

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